マドリードは、どんな街?
スペインの首都マドリード。
この街の大きな魅力は多様性です。
伝統と最新のカルチャーが共存し、さまざまな歴史を重ねた異文化が交錯する街。
地理的にはスペインの中央に位置しており、各都市へと繋がるアクセスの良さからも多くの人、文化、食がこの地に集まってきています。
日本とスペインを繋ぐ唯一の直行便が就航しているのも、マドリードです。(※2025年11月より運行再開予定)
そのため、旅行やビジネスの経由地としてマドリードに立ち寄る方も多いのではないでしょうか。
首都とはいえ大きすぎる街ではないだけに、たとえ半日でもマドリードの魅力を知ることはできます。ぜひ短時間でも、マドリード滞在を楽しんでください。
マドリードの基本情報
マドリードの人口:約330万人
スペインでは最も多く、住人数はバルセロナの約2倍。
日本の地域と比較すると、県別の人口順位10位の静岡県(約355万人)と11位の茨城県(約282万人)の中間くらいの数です。(※2024年の統計より)
マドリードの面積:約604.3k㎡
スペイン第一の都市ではあるものの、面積は東京の3分の1以下。それほど広くはありません。
州でいえば、マドリード州はバルセロナがあるカタルーニャ州の約4分の1程度です。
マドリードとの時差:8時間
スペインの時間は日本時間から8時間遅れ。サマータイム時(3月下旬〜10月下旬)は7時間の時差となります。
日本からマドリードまでの距離:約10,755km
東京からマドリードまでの距離は約10,755 km。その長い距離の移動に乗り換えを挟むと平均21時間ほどかかります。最短ではイベリア航空の直行便を利用すれば、約13時間のフライトで成田からマドリードへ旅することができます。
マドリードの気候・気温
マドリードは典型的な内陸性気候の特徴を有しています。降水量は少なく、空気はカラっと。敏感な人ならおそらくマドリードに着いた1日目から肌の乾燥を感じることでしょう。夏には気温が40度を越す猛暑日になることもありますが、湿気がないため肌のベタつきを感じるような不快指数は低めです。
スペインらしい暑さになってくるのは6月頃から。ただし、この国には「Hasta el 40 de mayo no te quites el sayo.」(5月40日まで上着を片付けるな)という言い伝えがあります。5月40日、つまりは6月9日まで寒くなる日もあるから上着は必要だよ、という意味です。昼夜の寒暖差も大きいので、旅行の際には気温の変化に対応できる服装を用意することをおすすめします。
7月~9月は夜9時~10時頃まで太陽が沈まず、少し涼しくなってくる19時過ぎ頃からでもまだ街歩きや観光を楽しむことができます。
10月下旬頃になると、気温がグッと下がる日も。天気が不安定で急に雨になることもあるので、こまめに天気予報をチェックしてください。
12月~2月は平均気温が10度を下る寒い日が続きます。とはいえマドリードでは雪はめったに降りません。
3月になって春を迎えると20度を超す暖かい日がやってきます。半袖で過ごせる日もあれば急に寒くなることもあり、街ではダウンコートを着ている人とノースリーブの人がいるという光景を見かけるのも珍しくありません。
特に春や秋は気候が不安定になりがちですが、たいていは年間を通して澄んだ青い空が広がっています。
観光にこの街を訪れるという皆さん、どうかお天気に恵まれますように・・・。
マドリードの地区
マドリードは21の地区に分かれています。
- 【セントロ地区】観光の中心地
- 【ラス・レトラス地区】レストランや老舗バルが多いエリア
- 【レティーロ地区】プラド美術館やレティーロ公園があり休日を家族でゆっくり過ごる地区
- 【アウストゥリアス地区】王立劇場や王宮がある美しい街並み
- 【ラ・ラティーナ地区】日曜に行われるラストロ市が有名
- 【チュエカ地区】モード系ショップやニューオープンのモダンな飲食店が多数
- 【サラマンカ地区】エレガントな高級ブランドショップが建ち並ぶ大人の街
- 【ラス・サレサス地区】センスのいいファッション・雑貨店があり、ショッピングにおすすめ
- 【チャンベリ地区】中心地から少し北、劇場や美術館が多く感性が刺激されるエリア
- 【マラサーニャ地区】ストリート系ショップや個性のある店が増えている若者カルチャーの発信地
- 【カスティージャ地区】レアル・マドリードのスタジアムもあるビジネス地区
マドリードの見どころ
定番の観光スポット
・マドリードの観光名所(※まもなく更新)
・マドリードのシンボル(※まもなく更新)
・マドリードの市場(※まもなく更新)
・マドリード観光 1日モデルコース(※まもなく更新)
マドリードのお土産・必食グルメ
・マドリードでお土産を選ぶなら(※まもなく更新)
・マドリードでの必食グルメ(※まもなく更新)
・おすすめのカフェ、レストラン、ショップのまとめ情報(※まもなく更新)
マドリードのちょっとした豆情報
バケーション時期の営業に注意
8月になるとマドリードに住む多くの人たちは避暑地でバケーションを過ごしすためにこの街を離れます。たっぷり休暇をとるのは、店を経営している人たちも同じ。観光スポット周辺や街の中心地は通常通り営業していることがほとんどですが、8月に店を閉めてしまうレストランやショップも少なくありません。目的の店や施設が営業しているかどうかは事前に確認しておきましょう。
マドリードの人々
家族代々マドリード出身という生粋のマドリードっ子たちは“マドリレーニョ”と呼ばれています。マドリレーニョは「高飛車」「プライドが高い」などと言われることもあるようですが、多くの人はそんなことはありません。多様性に寛容でオープンな気質の持ち主です。
実際にはマドリードに住んでいる人たちといっても他の都市出身者である場合がほとんどで、生粋のマドリレーニョは少なくなってきています。
マドリード独特の発音
マドリード出身の人たちは、単語の最後にくる d を英語の th のように上下の歯で舌を噛んで発音します。文字にしてお伝えするのが難しいのですが、音としては「ド」ではなく、いわば「ス」に近くなります。実際に耳にすると、その音はあまり聞き取れません。例えば、madrid は「マドリード」ではなく「マドリー」。
ほかにも、語尾の -do を -o と発音するという特徴があります。例えば、pescado(魚)は「ペスカド」ではなく「ペスカオ」。
スペイン語がわかる方なら独特の方言に気づくのではないでしょうか。そんなマドリードらしい一面も発見してみてください。