どこにでもあるわけではないので注意を
日本では駅の構内、コンビニ、公園など多くの場所にトイレがありますが、スペインではどこでもあるわけではありません。
例えば、地下鉄の駅構内にはトイレ設備がないのが一般的です。マドリードでいえば中心地にあるソル駅にもありません。ただし、他都市との行き来があるような大きな駅には備え付けられています。
コンビニはそもそも存在していないため、街中や観光の途中でちょっと立ち寄るということはできません。子供が遊ぶ公園にもトイレがないのはごく普通のこと。
レストランやデパートで利用するのが安心
確実にトイレがあるのは、大型デパート、ショッピングモール、レストラン、カフェ、バル、ホテル、演劇場などです。移動する前にこうした場所でトイレを利用しておきましょう。
トイレットペーパーと衛生事情
スペインのトイレにはトイレットペーパーが置かれていないことや、十分な予備がないため無くなっていることがあります。
例えば、長距離バスの発着駅では、各個室にトイレットペーパーが備え付けられていない場合も。実はないわけではなく、トイレットペーパーの大きなロールが1つだけ入り口にあります。そこから必要な分だけを手に取って各個室に持っていくというシステムです。
設備自体も異なり、日本のようなハイテク機能が付いているトイレはほぼありません。水圧が低い場所も多く、トイレットペーパーを流すことが禁止されているところでは、備え付けのゴミ箱に使用後のトイレットペーパーを捨てなければなりません。そのような表記がある場合は、下水の詰まりを防止するために現地のマナーに従うようにしてください。
スペインのトイレに持っていくと役立つ物
トイレットペーパーがない確率が日本より高いので、スペインではポケットティッシュを常に持って入るのが良いでしょう。掃除が行き届いていないこともよくあるため、さっと拭き取れるようにウェットティッシュもあると便利です。
有料のトイレでは小銭が必須

観光地の 一部のトイレには清掃スタッフが常駐しています。そのような場所は常にきれいに保たれていて、衛生的なのが良いところ。ただし、利用は有料となります。
トイレ利用のルールと料金
有料トイレでは、入り口で使用料を支払わなければなりません。料金は1ユーロ前後。最近ではクレジットカードが使える場所が増えつつありますが、基本は小銭が必要です。




有料トイレではこのように入り口にバーがあり、利用料金を支払わなければ中に入ることができません。
「トイレ」を表す
さまざまなスペイン語表現
スペイン語で「トイレ」を表す言葉はいくつかあります。
まず、一般的に使われているのが baño(バーニョ)。 これは「バスルーム」という意味で、スペインの家ではトイレがバスルームの中にあるためこのように言います。
日本語の「お手洗い」というニュアンスに近い言葉が、 servicio(セルビシオ)です。 これは、baño(バーニョ)よりもより丁寧な言い方になります。レストランやデパートなどで「お手洗いはどちらにありますか?」とたずねるときには、servicio(セルビシオ)を使ったほうが良いでしょう。
また、デパートなどの表記では Aseos(アセオス)と書かれていることもあります。
男女の見分け方
男性トイレには Señores(セニョーレス)、女性トイレには Señoras (セニョーラス) と表示されているのが一般的です。
時には、男性用に Caballeros(カバジェロス)、女性用に Damas(ダマス)と書かれていることも。
また、場所によってはローマ字1字で H または M とだけ表示されていることもあります。 H は「男性」を表す Hombre(オンブレ)、M は「女性」を表す Mujer (ムヘール)の頭文字です。
見てすぐわかるイラストやカラーではなく文字だけで表記されている場所もあるので、間違えないように覚えておいてください。
旅に役立つ「トイレ」に関わる
スペイン語フレーズ

お手洗いに行ってきます。
Voy a ir al servicio.
ボイ ア イル アル セルビシオ
お手洗い(トイレ)はどこにありますか?
¿Dónde está el servicio( baño)?
ドンデ エスタ エル セルビシ(バーニョ)
トイレットペーパーがないのですが...
No hay papel higiénico...
ノー アイ パペール イヒエニコ