朝晩と日中の温度差が激しいのがマドリードの冬の基本的な気候です。また、ホテルやマンションでは空間全体を暖めるヒーティングが働いていることから、室内と屋外との温度差もあります。そのため、体感温度に合わせてジャケットやセーターなどを着脱できるように重ね着を意識すると良いでしょう。

屋外を長時間歩くなら、内側の冷え対策が大事

マドリードで気温が氷点下を記録するのは1月から2月にかけてです。この時期でも市内であれば通勤や普段の生活で「手袋や帽子がないと凍えて耐えられない」というほどの極寒にはなりません。しかし、屋外で過ごす時間が多い観光やイベントごとへのお出かけには万全の対策をしておきましょう。

冬の旅行ファッションとしては、ひたすらアウトターを着込むのではなく、保温力のあるインナー（ヒートテック）や、マフラー、ニット帽を活用するのが効果的です。特に「観光地を複数まわる」「クリスマスマーケットに出かける」という時には、厚手の靴下を履く、ボトムスの下にタイツやレギンスを重ねる、レッグウォーマーを使う、というように足元を暖かくしてみてください。

また、冷えやすいという方や女性には、お腹周りを暖めるウエストウォーマーの利用もおすすめ。旅に持っていくのにかさばらず、数日間着まわせて、アウターに響かずにこっそり防寒できるというのがメリットです。

観光にはタッチパネル対応の手袋が便利

冬の旅には、スマホの操作が可能な手袋があると重宝します。観光途中、スマホで地図や住所を確認することが時々ありますよね。そんな時に、毎回手袋を外さなくても良い仕様だと便利です。暖かくておしゃれなデザインのタッチパネル対応手袋が最近では数多く展開されているので、チェックしてみてください。

冬のホテルやマンションは快適

マンションやオフィス、ホテルなどの室内では、「calefacción（カレファクシオン）」と呼ばれる暖房が使われているのが主流です。これは、暖かいお湯を各部屋にあるパネルヒーターへ循環させる温水暖房システムで、空間全体が暖まります。

エアコンのように風を流さず、音もなく、触っても火傷をする心配がありません。また、石油ヒーターのような独特の匂いが発生しないため、快適に過ごせます。

時には、半袖で平気なくらい暖かくなっている部屋もあるほどです。