たとえわずかな時間でも、マドリードは十分に楽しめます!
魅力あるスポットがコンパクトに密集している街中を、ぜひ散策してみてください。
ここでは、目的別に定番中の定番という観光コースの例をご紹介します。(随時更新あり)
名所をざっと巡るお決まりコース
シベレス宮殿 → グランビア → ソル → 王宮 → マヨール広場
初めてのマドリード観光としておさえておきたい名所は、バンコ・デ・エスパーニャ駅からソル駅周辺にあります。
|まずはシベレス宮殿から
シベレス宮殿がある場所には、かつてブエン・レティーロ宮の庭園がありました。その後、中央郵便電話局として利用され、2007年にはマドリード市庁舎となった建物です。
現在は市の施設として機能しているのですが、一般観光客も中に入って展示会を鑑賞したり、ソファに座ってくつろいだりすることができます。
6階にはレストランがあり、屋上にはマドリード市内が眺められるルーフトップバーも。併設されているクリスタルギャラリーでイベントやクラフトマーケットが開かれていることもあるので、イベント情報をチェックしておくことをおすすめします。
シベレス宮殿前にある美しい噴水も必見です。この周辺は、スペインのサッカーチームやナショナルチームが勝利した際に選手たちが集まりお祝いイベントが行われる場所でもあります。
|朝食は、ココがおすすめ!
シベレス宮殿の向かい側に『カサ・デ・アメリカ』というラテンアメリカに関する展示等を行う施設があります。そのガーデンにあるレストランが、朝食やランチにおすすめの一軒。緑に囲まれた気持ちのいい空気の中で食事が楽しめます。
朝は9時にオープン。朝食セットが3ユーロ前後という良心価格で、街の超中心部にある店としては驚くべきコスパの高さ!昼食のセットもお手頃で、伝統的なスペイン料理メニューがボリュームたっぷりでサービスされます。
|続いてはグランビア通りへ
シベレス宮殿をあとにしたら、続いてはグランビア通りへ。ショップやホテルが立ち並ぶ大通りを抜けて、そのままスペイン広場→王宮→マヨール広場→ソルと周るか、もしくは、グランビアから一度ソル駅に向かい、ソル→マヨール広場→王宮→スペイン広場と周るか。いずれにしても、天候が良ければ歩いて楽しめるコースです。
「お腹が空いたな」と思ったら、スペイン広場もしくはマヨール広場周辺で探してみてください。 「感じのいい店でコーヒーを一杯飲みたい」というのであれば、王宮近くのカフェが素敵ですよ。
美味しい食を巡る食い倒れコース
マヨール広場 → サン・ミゲル市場 → ソル → フエンカラル通り → サン・アントン市場 → サンタ・アナ広場
マドリード滞在中はマドリード名物の美味しい食事を楽しみたいですよね。
一人旅での食事や「旅行の疲れが出てそれほど食が進まないと」いう時でも、ちょっとつまめる美味しいものがあるのでぜひ試してみてください。
|グルメといえば、まずはサン・ミゲル市場へ
スペインの食と出会いたいなら、サン・ミゲル市場は外せません。オリーブ、生ハム、チーズ、シーフード、パエリアなど、気になるフードがあったらその場で買って市場内のイートインスーペスで味わって。ビールやワインもオーダーできますよ。混んでいて食べるスペースが全くなければ、市場を出て近くにあるバルへ向かいましょう。
| タパス巡りは、ココがおすすめ!
サン・ミゲル市場の近くに、マッシュルームのオーブン焼きが美味しい店『メゾン・デル・シャンピニオン』があります。一皿からでもオーナー可能でシェアして食べることもできるので、ここでマッシュルーム(シャンピニオン)を食べながらビールを一杯いかがでしょうか。この店では、ししとうを素揚げしたピミエントス・デ・パドロンというメニューも人気です。
|レストランなら、老舗の定番店へ
サン・ミゲル市場では一品料理をいくつか食べてスペインの伝統の味を試してみるのがおすすめですが、レストランでゆっくり食事をしたいとう場合は近隣の老舗店へ。例えば、「世界最古のレストラン」として知られる『ボティン』はサン・ミゲル市場からすぐの場所にあります。『ボティン』へ行ったら、名物の子豚の丸焼きとサングリアは外せません。
そして、昼食でお腹を満たしたら、ソル周辺の観光スポットを周りつつ、フエンカラル通りへ向かってみてください。チュエカ地区に入ると、そこにもう1つの人気市場があります。
|ショッピングを楽しみながら人気フードをチェック
ショップが立ち並ぶフエンカラル通りからチュエカエリアへ向かうと、サン・アントン市場があります。ここは、屋上のテラスが人気。気軽に食べられるタパスもあるので、午後のレストランが閉まっているような時間帯にちょっと小腹を満たすにちょうど良いでしょう。
おやつタイムなら、少し歩いて老舗の菓子店『ラ・ドゥケシータ』へ。ここではクロワッサンとチョコレートが評判です。
|夜はやっぱりバル街
食い倒れコースの〆めは、夜のバルで決まりですね。気候が良い日はサンタ・アナ広場のテラス席で一杯飲んで、その後に周辺のバルをはしごするというのが楽しいですよ。
美しい芸術作品を巡る鑑賞コース
ソフィア王妃芸術センター → プラド美術館 → ティッセン美術館 → 王宮
マドリードには世界的に注目される絵画の名作や、歴史的に貴重な品が数多くあります。実際に名作の目の前に立つと、感慨もひとしおです。
|名作「ゲルニカ」は必見
マドリードで鑑賞できる絵画としてもっとも有名な作品といえるのが、ゲルニカです。スペインの画家パブロ・ピカソによて1937年に描かれた作品。無差別爆撃を受けた悲劇の地ゲルニカが題材となっています。そのゲルニカが展示されているのが、アトーチャ駅近くにあるソフィア王妃芸術センターです
ソフィア王妃芸術センターにはほかにも、ピカソの青の時代の代表作「青衣の女」、ダリの「窓辺の少女」、ミロの「パイプをくわえた男」などが所蔵されています。
| ひとやすみするなら、ココがおすすめ!
ソフィア王妃芸術センターには、カフェが併設されています。クラブバーとしても人気があるモダンな空間「ヌベル」と、テラススペースがある「アルサバル」。どちらも価格はやや高めの設定ですが、雰囲気は◎。ソフィア王妃芸術センター周辺にはその他にもカフェやバルを見つけやすいので、ちょっとひと休みしたり時間をつぶすのに便利でしょう。
|世界3大美術館の1つ「プラド」へ
現代アートを鑑賞したら、続いては古典アートを。世界屈指の美術館として知られるプラド美術館。歴代のスペイン王家のコレクションが所蔵され、数時間では見きれない多くの作品が展示されています。時間に限りがある場合は、見たい作品を事前に絞って館内を周りましょう。有名な作品は、ベラスケスの「ラス・メニーナス」、ゴヤの「着衣のマハ」「裸のマハ」、ルーベンスの「三美神」ボスの「快楽の園」など。館内にあるパンフレットに注目の代表作と展示されている場所が記されているので、そちらを参考にしてみてください。
|美術館のはしごも楽しい
プラド美術館の近くには、ティッセン=ボルネミッサ美術館やカイシャフォルムもあります。こちらは、モダンアートが楽しめる場所。それぞれ建物自体が素敵で、企画展も要チェックです。
|王宮の豪華な美術品や装飾は圧巻の美しさ
芸術作品を楽しむ、という旅なら、王宮の見学もおすすめです。広い宮殿内には豪華な美術品がずらり。ゴヤやベラスケスの絵画があるほか、時計、食器類、タペストリーなど、あらゆる贅沢な品を鑑賞することができます。時間があれば、王宮前の庭園や、王宮横のアルムデナ大聖堂も見てみてください。
|お得な入館チケット&美術館・博物館一覧
マドリードにある美術館・博物館のリストを以下の記事の中でまとめていますので、併せてチェックしてみてください。無料で入館できる時間や、お得なチケットの情報も見逃さないでください。
世界遺産を巡る散歩コース
アトーチャ駅→プラド通り→レティーロ公園→シベレスの噴水
マドリード州にある世界遺産は、次の5ヶ所(文化遺産が4ヶ所、自然遺産が1ヶ所)です。
|マドリード州内の世界文化遺産
・エル・エスコリアル修道院と王室用地
・アルカラ・デ・エナーレスの大学と歴史地区
・アランフェスの文化的景観
・モンテホのブナ林
・光の景観
このうち、マドリード市内で気軽に観に行けるのが、光の景観です。
| 歩いて巡りたい「光の景観」
光の景観は、2021年7月に世界遺産に登録されました。マドリード市としては初の登録であり、唯一の世界遺産です。
プラド通りからレティーロ公園周辺におよぶ地区がその対象であり、この地区内には、アルカラ門、ネプトゥヌスの噴水、王立植物園、王立天文台 のほか、シベレス宮殿、スペイン銀行、ティッセン=ボルネミッサ美術館、プラド美術館、カイシャフォルム、ソフィア王妃美術館、国立装飾美術館、ロス・ヘロニモス教会などが含まれています。
|天気が良い日はレティーロ公園へ
レティーロ公園では、ガラスの宮殿や図書館、ボートがこげる池やバラ園などがあり、家族でゆっくり散歩ができます。園内は広いのでは自転車をレンタルしてぐるっと周ってみてもいいかもしれませんね。自転車を借りるなら、レティーロ公園そばにあるレンタサイクルショップ『レント&ロール』がおすすめです。
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