スペイン国内でビザを切り替える方法

ワーキングホリデーを利用してスペインでの生活を体験することは、さまざまな可能性を広げる機会となります。スペイン滞在中に良い時間を過ごせれば、「もっとスペインにいたい」「まだやりたいことがある」と思う人も多いのではないでしょうか。
「スペインにもっと長くいたい」と思ったら、ビザを切り替えることができるの?
日本に帰国せずにそのままスペインでの滞在許可を延長することは可能?
そんな疑問を持っている方への情報をご紹介します。
スペイン現地で学生ビザを申請することも可能!
ワーキングホリデービザまたは長期学生ビザで滞在している場合、また、ビザが不要である90日間以内の観光・訪問でスペインに来た場合にも、スペイン国内で滞在を延長することは可能です。
※91日以上180日以内の短期学生ビザでスペインに入国している場合は、スペイン国内でビザの切り替えや滞在延長を申請することはできません。
この情報は2025年1月現在のものです。学生ビザの取得条件や申請方法は変更される場合がありますので、必ず最新の情報をご確認ください。
以下の条件や必要事項は20歳以上の方を対象としています。未成年の方は手続きが異なりますので、ご注意ください。
最新情報や未成年者の申請について確認されたい場合は、おまかせマドリードにご相談ください。
ワーキングホリデーから学生ビザへの切り替え

ワーキングホリデービザや90日以内の観光でスペインに滞在中、条件を満たせばスペイン国内で学生ビザが取得できます。そして、学生ビザがあれば滞在を延長でき、規定範囲内で働くことも許可されています。
ワーキングホリデービザから学生ビザに切り替えるための条件と必要なものは次の通りです。
ワーキングホリデーでスペインに滞在中に学生ビザを申請できる条件
ワーキングホリデーでスペインに滞在中に
学生ビザを申請できる条件
有効なワーキングホリデービザを保持していること
ワーキングホリデー制度を利用してスペインに滞在している場合、ビザの有効期限が切れる前に滞在延長のための手続きを完了する必要があります。有効期限は、シェンゲン協定内に入国した日からもカウントされます。
留学予定の機関が認定されていること
学生ビザを取得する場合、認定を受けている大学、語学学校、専門学校などでの正式な入学許可が必要です。
必要な残高・保険・犯罪経歴・健康診断書などを証明できること
申請には十分な費用を所持していることや、保険に入っていること、犯罪履歴がないことなどを証明しなければなりません。
学生ビザ申請の準備
学生ビザの申請には、以下ものが必要となります。
1 . 入学許可証
- スペインの教育機関の正式な入学許可書が必要です。
- 学生ビザ申請に有効な教育機関は、スペイン政府またはセルバンテス機関に認められている学校であること。認定を受けていない学校での申請は却下される可能性があります。
- オンラインのみのコースは学生ビザの申請に適用されません。必ず対面式の授業が含まれていることをご確認ください。
※オンラインでもビザが取れると申し込みを勧める詐欺の被害が報告されています。ご注意ください。 - 語学学校、大学、専門学校など、いずれもフルタイムでの学習が求められます。通常は週20時間以上の就学が条件となっています。
2 . 財政証明
- 銀行の残高証明書、またはスポンサー(代理人や会社など)の証明、奨学金の証明書。
- 学費や生活費をカバーできることを証明するものであり、金額は600ユーロ×滞在予定月が目安とされています。
※ただし、求められる額は変動する可能性があるため、事前にご確認ください。 - 銀行口座の残高証明は、申請日から1ヶ月以内に発行されたもの(日本の口座の場合、銀行の正式な捺印のある英語の証明)
- 親名義の銀行の場合、親子の関係を証明する戸籍謄本(スペイン語または英語への翻訳)が必要です。
3 . 医療保険
- スペインでの学生ビザ申請には、Sin Copagos(自己負担なし)の保険に入っていることが必須条件です。これは、診察時に追加料金を支払うリスクを避けるためであり、保険がすべての医療費を包括的にカバーしていることを保証するものです。
- 申請するビザの期間をカバーし、最低1年間有効である必要があります。
- スペイン国内において有効で、スペイン政府の要件を満たす保険会社(スペインで認められている保険会社)が取り扱うものであること。
医療保険のタイプ | Copagos(自己負担あり) | Sin Copagos(自己負担なし) |
---|---|---|
医療サービス費用 | 医療機関を利用するごとに一部の医療費用を自分で負担し支払いをする必要がある | 定められている医療機関であれば、自己負担はなく、支払いは全額保険でカバーできる |
保険料 | 比較的安い | やや高め |
4 . 犯罪履歴証明書(無犯罪証明証)
- 日本の都道府県警察本部で発行される犯罪経歴証明書が必要です。スペインに滞在中の場合は、在スペイン日本大使館を通じて取り寄せることができます。
- 有効な犯罪履歴証明書は、発行日から3カ月以内のもの。申請前に日本以外の国に住んでいた場合は、居住地での過去5年の無犯罪証明が必要となります。
- 証明書が入っている封筒は絶対に開けないでください。開封された場合、その証明書は無効となり、再発行が必要になります。
5 . 健康診断書
- 健康状態を証明する診断書が必要です。フォーマットの書類はスペイン大使館領事部で受け取ることができ、その書類を病院へ持っていって医師に記入してもらいます。病院の指定や認定機関などはないので、行きつけの病院または行きやすい病院でかまいません。
6 . パスポート
- 有効期限が十分に残っていることを確認してください。
7 . 写真
- パスポートサイズのカラー写真が必要です。
このほか、学生ビザ申請書や申請手数料も必要となります。
スペインでのビザ申請の相談窓口

問題なく滞在できる?不安であれば専門家に相談を
「2週間後にワーキングホリデーの有効期限が切れてしまう。延長手続きは今からでも間に合う?」
「申請に時間がかかった場合、ワーキングホリデーの有効期限が切れてしまったらどうなるの?」
「どこで申請をすればいいのか、申請書の書き方や書類を揃える方法も自分ではよくわからない」
「スペイン語ができないので、スペインの窓口で一人で手続きをするのは不安」
このような心配や確認事項があれば、専門家に相談をするというのも1つの方法です。
スペイン現地での日本人向けサポートを専門とする「おまかせマドリード」では、手続きのサポートから、外国人の滞在に関わる法律・申請・ビザの切り替えに詳しい弁護士による相談サービスまで行なっています。
おまかせマドリードの現地サポート
おまかせマドリードでは、スペイン国内でのビザ申請について、次のようなサポートを受けられます。
- 手続きの具体的な手順の説明
- 自分で手続きを進める場合のサポートやアドバイス
- スペイン国内の滞在先に合わせた申請書類提出先の確認
- 書類提出後の審査期間の確認
- 申請費用の支払い方法についての説明とサポート
- 申請手続きの同行通訳(※同行はマドリードのみ)
法律が頻繁に変わりやすいスペインでは、ビザ申請条件や必要書類が変更される可能性があります。まずは、最新の情報を必ずご確認ください。そして、自分では情報を把握できない場合や不安がある時には、一人で悩まずに、おまかせマドリードにご相談を。スペイン現地の専門家によるサポートが日本語対応で受けられるため、確かな情報を得られ、安心して速やかな申請手続きを進められます。
「もっとスペインにいたい」というその情熱をさらなる経験へと活かして、ぜひ充実したスペイン滞在を楽しんでください!
PRECIOS / ご利用料金(税込)
スペイン弁護士によるご相談 50分 484,00 €
スペイン情報提供・ご相談 60分 72,60 €
学生ビザ申し込み(トータルサポート)1.064,80 €