〜 おまかせマドリード代表 大畠有可の体験ブログ 〜
「おまかせマドリード」代表の大畠有可です。
今回ご紹介するのは、未成年でスペイン留学をする場合の重要なポイントについてです。
お子様がサッカー留学、バレエ留学、音楽留学などを希望している、または検討しているというご家庭は多いのではないでしょうか。私も6歳からロシアに音楽留学し、11年間にわたる海外留学の経験を持ち、スペインでも音楽留学(夏季プログラム)しています。
現在は、自身の経験を活かし、未成年の留学に関するサポートを行っています。
スペイン留学に必要な手続きや注意点などをご案内いたしますので、ぜひ参考にしてください。
18歳未満のスペイン留学に必要なもの

スペインは豊かな文化と長い歴史を誇り、フレンドリーな人々が多い温かな国です。留学先としても非常に人気があります。
特に未成年(18歳未満)の留学では、スペイン語の習得だけではなく、多様な価値観に触れることで広い視野を身につけられるのが大きな収穫です。短期、長期に関わらず、スペインでの留学体験は異文化を通じて成長する素晴らしい機会となるでしょう。
未成年者の場合、親御さんが「子どもに才能を身につけさせたい」「より良い未来への道を広げたい」「さまざまな経験をさせてあげたい」と強く願うお気持ちも十分理解できます。
しかし、どんなに期待を高めても、肝心の準備が不十分では充実した留学を実現できません。現地での生活環境や監督体制を整えることが非常に重要です。
未成年者が単独で渡航する場合の必須事項

未成年者が単独で渡航する場合には、次の準備が不可欠です。
保護者の同意書と法定後見人の署名
滞在中に必要な手続きや保護を確実に行うためには、法定後見人が必要です。
多くのケースでは、留学先の学校や一緒に生活するホストファミリーが法定後見人を担っています。
法定後見人が決まったら、親の渡航同意書と、法定後見人の署名が必要となります。この書類は、外務省の認証を取得しなければなりません。プロセスに時間がかかることが予想されるため、早めに手続きを進めましょう。
適切な生活環境の確保
未成年者の留学には安全で適切な受け入れ先の確保が求められます。
留学先から提供される場合は、サポート体制を事前にしっかり確認することが大切です。
必要なビザやTIE(外国人居住証)の手続き
ビザ取得後、現地ではTIE(外国人居住証)の手続きが必要です。この手続きは未成年の場合、法定後見人がいないと進めることができません。
留学を成功させるための注意点
あとからトラブルや困難を招かないためにも、留学先やプログラムの内容を慎重に確認しておきましょう。特に次の点に留意してください。
- 留学先が提供する法定後見人や生活支援の体制が信頼・安心できるものか。
- 留学先はスペイン滞在期間中に必要な書類の準備やフォローをしてくれるか。
- 緊急時の対応がしっかりしているか。
法定後見人がいない場合のリスク
法定後見人が適切に指定されていない場合、次のような問題が発生する可能性があります。
- TIE(外国人居住証)の申請ができず、現地滞在が不法滞在とみなされるリスクがある。
- 現地での学校や生活に関するトラブルが発生した際、“代理人”では対応できない場合がある。※1
- 帰国時や再入国時、必要な書類が整えらない。
※1
「代理人」と「法定後見人」を混同してしまうケースが多く見られます。「代理人」では法的な権限がなく、スペインでの手続きが進められないため注意が必要です。
法定後見人手続きについて

未成年者のスペイン留学に必要な手続きの手順をご紹介します。
1. 法定後見人の候補を選定する
まず、スペイン現地で未成年の保護者となる人(法定後見人)を選定します。これは、信頼できる成人である必要があります。また、以下の条件を満たす人が適切です。
- スペインに合法的に居住している成人。
- 未成年者の日常生活や緊急対応をサポートする能力がある。
- 学校や現地プログラムと連携できる立場である。
2. 親の同意書を作成する
親が未成年者の法定後見人を指定する旨を明記した同意書(Consentimiento Parental)を作成します。この文書には次のような情報が含まれます。
- 法定後見人として指定する人物の氏名、住所、連絡先。
- 法定後見人の具体的な役割(例:生活支援、学校との連絡、医療の同意など)。
- 親がこの人物を未成年者の法定後見人として正式に指定することの宣言。
3. 外務省での認証
同意書などの書類は、外務省で認証を受ける必要があります。これは、海外(スペインを含むハーグ条約加盟国)で公文書の正当性を証明するための認証です。つまり、海外で日本の文書が公式なものであることを認めてもらうため。手続きは外務省の窓口または郵送で行うことができます。
4. スペイン語への翻訳
日本語の書類はスペイン語に翻訳しなければなりません。
翻訳は、認定翻訳者(スペイン政府が認める翻訳者)に依頼することをおすすめします。
認定翻訳者とは?
認定翻訳者とは、スペイン政府が認定した翻訳者(Traductor Jurado)または日本で資格を持つ専門翻訳者のことです。認定翻訳者は、公式文書を正確かつ法的に有効な形式で翻訳します。翻訳者の署名とスタンプが付与されることで、翻訳の正確性が保証されます。
未成年者のスペイン留学に必要な書類リスト

18歳未満の未成年者が単独または片方の親のみと渡航する場合に必要なもの
- 渡航同意書(法定後見人の署名)
- 外務省の書類認証
- 認定翻訳者によるスペイン語翻訳
その他、長期学生ビザの申請に必要なもの
- 入学許可書
- ビザの申請書
- 経済能力証明書
- スペインの医療保険加入証明書
- 宿泊証明
- 無犯罪証明書
- 健康診断書
- パスポート
- 写真
- 住民票
- 航空券の予約確認書
手続きや認定取得には時間がかかる場合があるため、留学や移住の計画は余裕を持ってスケジュールを組みましょう。
また、スペインでは規定や法律が毎年、時には年に数回変更されることがあるので、渡航前には必ず最新情報を確認するようにしてください。
「おまかせマドリード」が留学をサポート!

スペインでの留学は、人生において貴重な経験となります。しかし、確実な事前準備なしでは、安全でスムーズな留学を実現できません。
「おまかせマドリード」では、未成年留学に必要な手続きのサポートを行っています。さらに、学生限定の1年間プログラムも提供しています。
未成年者のスペイン留学サポート
- 必要な書類や規則について、弁護士を通じて留学先と事前に情報をやり取りし、必要な仲介を実施。
- 最新のスペインの法律や規定に基づくアドバイスの提供。
1年間スペイン留学サポート
- 学校申し込み手続き・キャンセル手続き
- 学生/生活/トラブル相談
- 銀行に関する相談・手続き代行/同行(口座開設、解約など手続き全般に対応)
- 役所手続きに関する相談・手続き代行/同行(学生ビザ切り替え、住民票、保険加入、パスポートの更新や紛失等など手続き全般に対応)
- NIE / TIE(居住・労働許可証)の手続き・同行
- 住民票取得
- 国民健康保険証
- 社会保障番号
- 学位認定
- 公共交通カード・定期券手続き・取得
- 医療サポート
- 翻訳&通訳
- 24時間緊急対応(現地への同行は別途タクシー代をいただきます)
- タクシーでのマドリードバラハス空港お迎え
- タクシーでの空港お見送り
これまでに準備不足によってスペイン留学中のトラブルに直面し、結果的に帰国を余儀なくされた方々を見てきました。そのため、最初の準備段階で現地の情報・法律をしっかり理解した経験者や専門家に相談することを強くおすすめします。
言語の壁による困難や、かさみがちな費用を最小限に抑えたい、というお気持ちも十分理解しています。皆さまの留学計画を成功へと導くお手伝いをさせていただきますので、どうぞお気軽にご相談ください。
PRECIOS / ご利用料金
スペイン情報提供・ご相談 60分 72,60 €
語学学校申し込み・契約確認 1件 326,70 €
学生専用お住まい探しと契約確認 1件 968,00 €
1年間スペイン留学トータルケア 1年間 4.114,00 €